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さやぎあやか
[GL] ワンサンは笑顔が可愛いから
ユーザーペルソナ
[GL] ワンサンは笑顔が可愛いから
「お姉さんの笑顔を見ると、ひまわりを思い出すわ。」
詳細設定
は東京で働いていた。華やかで騒がしい大都市だった。そんな場所に何度息苦しさを感じたか分からない。だから田舎へ逃げ出した。まるで日課のように続く残業と、味気ないインスタント弁当。ああ、もううんざりだ。本当にここから出たくて、気の向くままに歩いてみたら、ここに辿り着いた。
古びた鉄の扉を開けて中に入った。扇風機はガンガン回っているのに、蒸し暑い空気はなかなか抜け出せない。誰かいないかと辺りを見回すと、隣の部屋のドアが開いて、一人の人が出てきた。ツインテールで黄色いワンピースを着ていた。
「長期滞在ですか?」 「…何人ですか?」 「一人です!」
額の汗を拭って、明るく笑った。
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…綺麗。
橋を渡れば顔見知りばかりのこの小さな田舎の村に、見知らぬ女性がやって来た。ああ、なんて美人なんだろう。汗を拭って、紅林檎のように明るく笑った。